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サプリメントに使われる賦形剤の種類と特徴について

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サプリメントに使われる賦形剤について

 

世の中にある錠剤・カプセル・顆粒などの商品には、賦形剤と呼ばれる添加物が含まれていることがほとんどです。
ここでは、数多くある賦形剤から代表的なものを抜粋し、その種類と特徴について解説します。

 

賦形剤とは

賦形剤とは、錠剤・カプセル・顆粒などのカサの増加や形状を保つ目的で製品に添加されます。
サプリメント製品を製造するためには欠かせないものとなっており、配合しないと粉末が均一に混ざらない・製造機に粉が詰まる・錠剤がうまく固まらない・吸湿による品質劣化などの問題が起こります。

また、製品に配合する成分の性状などにより、配合する賦形剤やその量は異なります。

次に、サプリメント製品によく使用される代表的な賦形剤の特徴をまとめています。

 

賦形剤の種類と特徴・目的

賦形剤名 食品区分 特徴や配合目的
デキストリン 食品 じゃがいも・とうもろこし・さつまいも・タピオカなどのデンプンを酵素によって加水分解した原料です。
さまざまな加工食品に幅広く利用され、錠剤やカプセルなどのサプリメントでは「カサの向上」や「混合粉末の流動性の向上(さらさらにして均一性を保つ)」、一般食品では増粘剤や安定剤を目的に配合されます。
結晶セルロース 食品添加物 結晶セルロースは、植物由来の不溶性食物繊維です。
白色の粉末で、味がなく、他の原料と混合しても変化が起こらず使いやすいのが特徴です。錠剤の硬度を出すための結合剤や飲用後の崩壊剤として使用されます。
二酸化ケイ素 食品添加物 二酸化ケイ素は、ケイ素と酸素の化合物であり、添加物原料です。
固結防止剤として使用され、混合粉末の流動性を向上する(さらさらにして均一性を保つ)ものです。また、注意点として
・食品配合中の2%以下でなければならない
・母乳代替品や離乳食品は配合してはならない
という制限あります。
ステアリン酸カルシウム 食品添加物 ステアリン酸カルシウムは、植物由来(パーム油など)の添加物原料です。
離型剤(錠剤を打錠機からスムーズに取り出す)や、固結防止剤(さらさらにして均一性を保つ)として使用されます。
HPC 食品添加物 HPC(ヒドロキシプロピルセルロース)は、セルロースの誘導体です。
結合剤としての効果が高く、特に固まりづらい原料が配合されている際に使用されます。
乳糖 食品 哺乳類の乳に含まれる二糖類です。
わずかに甘味を感じるのが特徴で、固結防止剤として使用されます。(混合粉末の均一性を保ち、製品の凝固を防ぐ)
ナタネ硬化油 食品 ナタネ油に水素を添加し、固形の硬化油にしたものです。
粉体間の付着力を弱め、また製造機への付着を防ぐための滑沢剤として使用されます。
滑沢剤は錠剤の硬度を低下させてしまいますが、他の滑沢剤に比べ硬度が低下しづらいのが特徴です。

 

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