プロテインの種類・特徴とOEM依頼するときに抑えておきたいポイント
近年、スポーツニュートリションが盛り上がっており、プロテインもそのひとつとして非常に人気の高い商材となっています。 市場では、ドリンクやバースティックタイプなどの剤形で、さまざまな味の商品が販売されています。
本記事では、プロテインの種類・特徴とOEMをご検討中の方に向けた製品に関するポイントを解説します。
目次
そもそもプロテインとは?
プロテイン(protein)とは、英語であり直訳すると「たんぱく質」という意味になります。
たんぱく質は、エネルギー産生に欠かせない栄養素であり、三大栄養素(たんぱく質・脂質・糖質)のひとつです。
肉・魚・大豆・卵・乳製品などさまざまな食品に含まれており、筋肉・肌・爪・髪・臓器などの体の各部を形成するほか、体の機能を調整するのに役立っています。
「プロテインは筋肉をつけるために摂るもの」とイメージされている方が多いかと思いますが、実は美容やダイエットにも効果があるのです。
プロテインの種類と特徴
プロテインは、大きく分けると「植物性」と「動物性」に分けられます。
その中でも、素材の由来によってさらに種類が分けられます。
種類 | 由来 | 吸収速度 | 使用用途 |
---|---|---|---|
ソイプロテイン | 大豆 | ゆっくり | ダイエット 美容 |
ホエイプロテイン | 牛乳 | 早い | ダイエット 筋力トレーニング |
カゼインプロテイン | 牛乳 | ゆっくり | ダイエット |
ソイプロテイン
ソイプロテインは、大豆の油脂などを取り除いて粉末加工したもので、植物性プロテインの中でも代表的なもののひとつです。
また、大豆には大豆イソフラボンが豊富に含まれています。
大豆イソフラボンは女性ホルモンであるエストロゲンと似た化学構造をしており、同じような働きをすることから美容にも効果的です。
ホエイプロテイン
ホエイプロテインは、牛乳に含まれる乳清(にゅうせい)由来のプロテインです。
ヨーグルトを放置すると表面に薄黄色の液体が浮いてきますが、これが乳清であり、ホエイです。
ホエイは、牛乳たんぱく質の20%を占める成分です。
2時間ほどでカラダへ吸収されるため、運動直後に摂取すると良いとされています。
健康食品業界では、そのホエイを粉末化して、粉末やバースティックに配合しています。
カゼインプロテイン
カゼインプロテインは、牛乳から脂肪とホエイを取り除いた残りの固形成分です。
牛乳たんぱく質の80%を占めます。また、一般的に乳固成分と呼ばれ、不溶性です。
カゼインは、ホエイとは逆に7~8時間かけてゆっくりとカラダへ吸収されます。
プロテインに向いている剤形
市場では、1食でたんぱく質を10~20gほど摂取できる商品が多く、ある程度の量を必要とします。そのため、1粒が200~400mg程度の錠剤やハードカプセルでは1回で大量に粒を摂取しないといけなくなり、現実的ではありません。
1食で理想的なたんぱく質を摂取できる商品にするためには、水や牛乳に溶かす粉末タイプの商品や、クッキーやバースティックなどある程度容量のある商品がおすすめです。
プロテインと相性の良い素材・成分
プロテインを摂取する消費者の目的は、「筋トレ」「ダイエット」「美容」です。
たんぱく質をより効率的に摂取できる成分や、美容やダイエットなどの消費者にとって嬉しい成分を一緒に摂取できる商品にすると良いでしょう。
成分 | 特長 |
---|---|
ビタミンA | ・皮膚や粘膜を正常に保つ ・目の健康維持 |
ビタミンB1 | ・糖質からエネルギーを作り出すときに役立つ ・神経機能を正常に維持する |
ビタミンB2 | ・脂質の代謝に役立つ ・過酸化脂質の分解 ・皮膚・髪を健康に保つ |
ビタミンB6 | ・たんぱく質の代謝に役立つ ・皮膚・髪を健康に保つ ・神経伝達物質の合成 |
ビタミンB12 | ・造血機能に役立つ ・神経の機能維持に役立つ |
パントテン酸 | ・3大栄養素(糖質・脂質・たんぱく質)の代謝を助ける ・ストレスの緩和 ・HDL(善玉)コレステロールの生成 |
ビタミンC | ・抗酸化作用 ・コラーゲンの生成に役立つ ・エネルギー産生に関わる ・カルニチンの生成に役立つ ・鉄の吸収促進 |
ビタミンD | ・カルシウムとリンの吸収を促進する ・骨や歯の形成に役立つ |
ビタミンE | ・過酸化脂質の生成を抑える ・手足の血流を活発にする ・ホルモンの分泌 |
カルシウム | ・骨や歯を作る |
鉄 | ・血液中の赤血球に含まれるヘモグロビンの材料となる ・貧血を予防する ・疲労回復 |
マグネシウム | ・補酵素として機能する ・骨の弾性を維持する ・ホルモンバランスを維持する ・筋肉の収縮・弛緩の働きを維持する |
コラーゲン | ・肌に潤いや弾力を与える ・関節の動きを良くする ・丈夫な骨を形成する ・丈夫な腱や筋肉をつくる |
プラセンタ | ・肌の再生力を高める ・肌の保湿力を高める ・美白効果 ・抗炎症作用 ・抗酸化作用 |
プロテインのOEMを検討するときに抑えておきたいポイント
プロテインに限らず健康食品全般に言えることですが、消費者に商品を続けてもらうことが一番大事です。
プロテインは味付けのある商品が多いので、「味が美味しくない」「臭いがきつい」「摂取するまでに手間がかかる(混ざりにくい)」などのネガティブな要因があると消費者はその商品を辞めるきっかけになってしまいかねません。
そこで、プロテインのOEMをご検討中の方は以下のポイントを押さえておくと良いでしょう。
コストが安い
原価は商品が売れたときの売上に直結します。
自社工場を持っている・独自の原料仕入れルートを持っているなど、コストを抑えることができるメーカーを選びましょう。
美味しい商品にできる
配合する原料によって、特有の味や臭いがするものが存在します。
それらを上手くマスキングし、美味しく続けられる商品を作ることができるメーカーを選びましょう。
小ロットから大ロットまで柔軟に対応できる
プロテインは1日の摂取量から、小ロットでもある程度仕込み量が多くなります。
商品が売れたときに在庫を切らさないよう、ロットの大小に関係なく製造をスムーズに進めてくれるメーカーを選びましょう。
包装容器が豊富
一般的なアルミ袋やボトルだけでなく、他社と差別化を図ることができる珍しい容器を仕入れられるメーカーを選びましょう。
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