アンチエイジングで注目されているNMNとは?
近年、健康食品・サプリメント業界で注目されているNMN。
「若返りの成分」として急激に注目されるようになった成分ですが、商品の相場が高く、興味はあるけどなかなか手を出しづらい方も少なくないはずです。
そんなNMNについて、より詳しく解説していきます。
NMNとは?
NMN (β-nicotinamide mononucleotide)とは、枝豆、ブロッコリー、アボカド、キュウリ、キャベツなどに含まれるビタミンB3(ナイアシン)の中に存在する成分です。
普段私たちはビタミンB3を摂取することで、体内で活性型補酵素である *1 NADや *2 NADPを形成しているのですが、このNADの*3 前駆体がNMNなのです。
※1 NAD(ニコチン酸アミドアデニンジヌクレオチド)
※2 NADP(ニコチン酸アミドアデニンジヌクレオチドリン酸)
※3 前駆体 = その物質が生成する前段階の物質(化学反応により、その物質へと変化する前の物質のこと)
NMNはなぜ「若返りの成分」と呼ばれるのか?
近年、「NAD」が老化との関連で注目されています。
加齢により、身体の機能を正常に保つのに必要な生体内物質(NAD)の生産能力が減少し、体内のNADの量が減ることが老化に繋がると言われています。 そこで、NADの前駆体であるNMNを摂取し、加齢に伴い減少するNADを維持することにより、健康的に身体のコンディションを維持する働きが期待されています。
関連する文献
NMNが関わる機能として以下の文献が報告されています。
・Ramsey, KM . et al. Circadian clock beedback cycle through NAMPT -mediated NAD+ biosynthesis. Science. 2009, 324(5927), P.651-654
サーカディアンクロックへの関与
・J, Yoshino. et al. Nicotinamide Mononucleotide, a Key NAD+ Intermediate,Treats the Pathophysiology of Diet- and Age-Induced Diabetes in Mice. Cell Metab. 2011, 14(4), P.528-536.
脂質や糖代謝異常の改善
・Ana, P.Gomes. et al. Declining NAD+ Induces a Pseudohypoxic State Disrupting Nuclear-Mitochondrial Communication during Aging. Cell. 2013, 155 (7), P.1624-1638.
老化によるミトコンドリア機能の改善
・T, Yamamoto. et al. Nicotinamide mononucleotide, an intermediate of NAD+ synthesis, protects the heart from ischemia and reperfusion. PLoS One. 2014, 9(6), e98972.
虚血再灌流からの心臓の保護
・Liana, R Stein. et al Specific ablation of Nampt in adult neural stem cells recapitulates their functional defects during aging. EMBO J. 2014, 33(12), P .1321-1340
老化による神経幹細胞の減少抑制
・K, Hasegawa. et al. Renal tubular Sirt1 attenuates diabetic albuminuria by epigenetically suppressing Claudin-1 overexpression in podocytes. Nat Med.2013, 19(11), P.1496-1504
エピジェネティク抑制による糖尿病性アルブミン尿の抑制
1日の摂取目安量ついて
NMNの1日の摂取量は100mgから500mgと言われています。
この量をすべて食材から摂取するということは難しいため、サプリメントや点滴から摂取する方法が流行っているわけです。
しかし、普段の食事から少しでも多くNMNが含まれる食品を積極的に摂ることは健康維持のためにも有効であると考えられます。
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